■ ID | 984 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 覆土の透水性が埋立廃棄物の安定化に与える影響 |
■ 著者 | 朝倉宏
(独)国立環境研究所 遠藤和人 (独)国立環境研究所 山田正人 (独)国立環境研究所 井上雄三 (独)国立環境研究所 小野雄策 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)廃棄物資源循環学会 |
■ 出版年 | 2007 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第18回廃棄物学会研究発表会、平成19年11月21日 |
■ 抄録・要旨 | 産業廃棄物を埋め立て、覆土の透水係数を変化させて、埋立層内への酸素や水分の供給を高めたときの安定化傾向をライシメーター実験により検討した。
産業廃棄物として、建設系混合廃棄物の篩い下残渣:鉄鋼スラグ:可燃物燃えがら:廃プラ=40:20:20:20を混合し、廃棄物層の上下層に覆土を充填した。覆土は透水性の高い覆土(LM1: 10-2cm/s以上)と低い覆土(LM2: 10-4cm/s程度)に分け、3日に1回14mm相当の人工降雨を流し、流出成分や層内温度及び酸素能により廃棄物層の安定化の傾向を調べた。その結果、透水性の高い覆土(LM1)は酸素が層内に浸入しやすいために、好気性分解反応が進行して層内温度が上昇した。また、TOCの溶出より分解速度の方が卓越していたが、透水性に低い覆土(LM2)では嫌気性状態となっていたため分解速度より溶出速度の方が高かった。以上のことから、覆土の透水性を高めると、層内の安定化が促進されることが示唆された。 |
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